GPT(ALT)の正常値(基準値)と高い場合の原因と病気

カテゴリ:肝・膵機能

肝臓は化学工場

肝臓は、人間に必要なエネルギー(グリコーゲン※)をやビタミンを蓄えたり、コレステロールや血漿タンパク質の合成、アンモニアの無毒化など、胆汁※の分泌、ビリルビンや過剰コレステロールの排泄など、各種物質の合成や貯蔵、排泄を担っている、まさに化学工場とも言える臓器です。
※グリコーゲンはブドウ糖に変えられ、身体中にエネルギーとして送り届けられます。
※胆汁は胆汁酸を含み、胆汁酸は腸内の脂質を乳化させ消化・吸収できるようにする働きがあります。

また肝臓は臓器の中で唯一再生可能な臓器です。

GPTは肝臓にのみ存在する肝細胞の破壊を知らせる酵素

GPT (Glutamic pyruvic transaminase)は、特に肝細胞に多く含まれる代謝酵素です。
日本語ではグルタミン酸ピルビン酸転移酵素と呼びます。

また、GPTはSGPT(Serum glutamic pyruvic transaminase)やAST(Aspartate aminotransferase)アラニンアミノ基転移酵素とも呼ばれます。

GPTはGOTと同様に肝臓に存在し、肝細胞が破壊されると血中に流出するため、血中のGPTの値から肝障害を見つけることができます。

GOTと異なる点

なおGOTと異なる点として、GPTは殆どが肝臓にのみ存在するため、肝機能障害以外でGPTが上昇する事は無く、GPTが正常値であるにも関わらずGOTが高い値を示す場合、肝臓以外の疾患が疑われます。

GPTのみが高い場合

逆にGPTのみが高い場合は、胆石や胆道癌、胆道性の肝硬変などの胆道疾患の可能性があります。
※胆道癌の場合は黄疸や肌のかゆみなどの症状が現れますので、それらの症状が出ている場合は精密検査を受けた方がいいでしょう。
つまりGPTは純粋に肝臓細胞の破壊度を示す目安(指標)として用いられます。

正常値(基準値)

1?30 IU/L

なお、100IU/L以上になる場合は精密検査が必要です。
※GOTの場合は、70IU/L以上

閉経後の女性の値について

閉経後の女性は女性ホルモンの作用が無くなり、値が急激に高くなる傾向がありますので特に注意が必要です。

この検査で分かる病気

高い場合

  • 肝炎
    ※GOTとの比率で慢性肝炎(GOTの方が低い)や肝硬変(GOTの方が高い)かが分かります
  • 胆道疾患

公開日時: 2014年08月21日  21:54:29

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