尿潜血が陽性の場合の原因と病気

カテゴリ:腎尿路系

尿潜血とは

尿潜血は尿中に血液が混じっていないかどうかを調べます。
もし陽性の場合、腎臓、尿管、膀胱など尿が通る臓器に異常がある可能性があります。

なお、女性の場合は生理中や生理直後の場合、偽陽性となる場合があります。

病気の器官により異なる赤血球の形

血液中では赤血球は均一の円板状ですが、腎臓病により尿中に赤血球が混入する場合、リング状の赤血球やこぶのある赤血球が見られるのが特徴です。
そのため、赤血球の形により、病気の器官をある程度推測することが可能です。
逆に変形がない場合は、腎臓以下の尿路(膀胱や尿管など)の病気の可能性が高くなります。
このような赤血球の形を見る検査を尿沈渣検査を言います。

尿潜血を伴う病気は症状が出にくい

尿潜血を伴う病気は症状が出にくい病気が殆どです。
尿潜血で陽性であったにも関わらず、特に身体に何も異常が無いからといって放っておくと、腎不全になったり、腎癌が進行し他の臓器に転移する可能性があります。
そのため、1度でも陽性になれば、定期的に精密検査を受けることが望まれます。
腎癌などの腎臓の疾患を見つけるための精密検査は腹部超音波検査(ECHO)を実施し、腫瘍がないかを探します。
また、腫瘍が見つかりにくい場合や、腫瘍の範囲を確認するために、腹部CT検査、磁気共鳴断層撮影検査(MRI)も実施する場合があります。

尿路結石

原因

尿に血液が混入するのは腎臓や膀胱の腫瘍や炎症だけではありません。
結石が尿路を傷つけ出血している場合もあります。
結石は主に尿酸やシュウ酸の結晶が石のようになったものであり、それが尿路を塞げば激痛を伴います。
※尿路より小さい結石は尿と共に自然排出されます。
なお、尿路結石の約60%は原因不明の特発性結石です。

シュウ酸を多く含む食品

ほうれん草、たけのこ、さつまも、レタス、ブロッコリー、なす、ピーナッツ、未熟なパナナ、チョコなど

シュウ酸を多く含む飲み物

コーヒー、紅茶、緑茶、ココアなど

治療

結石の治療は、基本的に結石を粉砕して治療します。
治療方法は結石の大きさによって、分かれます。

体外衝撃波結石破砕術(ESWL)

比較的結石が小さい場合は、体外衝撃波結石破砕術(ESWL)を用い、超音波で結石を粉砕します。
体外から超音波の衝撃はで粉砕するため、身体への負担は殆どなく、通常は一泊入院か日帰りです。
粉砕した結石は尿と共に排出されます。

経尿道的尿管砕石術(TUL)

結石が衝撃波で粉砕が困難な場合は、経尿道的尿管砕石術(TUL)を用い、全身麻酔をかけ、尿道口からワイヤーを挿入し、更にワイヤーに沿って尿管鏡を挿入して、レーザーや鉗子、衝撃波で直接結石を粉砕します。

但し、稀に結石まで尿管鏡が到達せず、結石を壊せない場合もあります。
また、手術の操作で尿管壁が損傷したり、穴があくこと(尿管穿孔・損傷)や、結石が長期間存在した事による炎症や手術操作の影響等で尿管が狭くなること(尿管狭窄)もあります。
尿管狭窄の場合は、放置しておくと腎臓に障害を起こす可能性もあるため、更なる手術が必要になる場合があります。

予防方法

尿路結石は生活習慣病の1つであり、予防方法は以下になります。

  • 普段から水を多めに飲む(1日に2リットル程度)
  • 適度な運動
  • 就寝前の食事は避ける
また、クエン酸はシュウ酸とカルシウムが尿中で結合するのを抑える働きがあるため、野菜などのクエン酸を多く含む食品を摂ることも有効です。

クエン酸を多く含む食品

みかん、夏みかん、レモン、グレープフルーツ、酢など

この検査で分かる病気

高い場合

  • 腎癌
  • 腎炎
  • 尿路結石
  • 膀胱腫瘍

公開日時: 2014年08月24日  11:04:27

腎尿路系に戻る

このページのトップに戻る