定期健康診断とは

カテゴリ:基礎知識

定期健康診断について

定期健康診断は労働安全衛生法第66条の定めに従い、事業者が労働者に対して1年以内に1回実施しなければならない健康診断です。
特に脂質異常症や高血圧、糖尿病など、脳や心臓疾患に繋がるような身体の異常を検査し、疑いのある病気を早期に発見し治療したり予防する事が目的です。

もし異常が発見された場合は、事業者は当該労働者の実情を考慮して、就業場所の変更、作業の転換、労働時間の短縮、深夜業の回数の減少等の措置を講ずる必要があります。

生活習慣病健診について

なお、40歳を超えた場合は、生活習慣病の可能性が高まるため、基本健診だけではなく、生活習慣病健診を受ける事が望まれます。
但し、基本健診は全額健康保険組合負担ですが、生活習慣病健診は一部自己負担の場合があります。
更に基本健診よりも検査項目の少ない特定健診(診察、身体計測、血圧、血液検査(脂質・血糖・肝機能)、尿検査)のみを全額健康保険組合の負担にし、基本健診や生活習慣病健診は差額を労働者が自己負担するケースも多いようです。
生活習慣病健診では一般的に上部消化管X線検査(胃バリウム)、血液検査(尿酸、腎機能)、便検査なども実施されます。
「上部消化管X線検査」では胃(十二指腸)潰瘍、胃癌、「尿酸、腎機能検査」では痛風、痛風腎、「便検査」では大腸癌、胃癌、胃・十二指腸潰瘍などの可能性が分かります。
これらは主に生活習慣病に関連する病気であり、40歳を超えると罹患する可能性が高まります。

生活習慣病とは

生活習慣病とは主に「糖尿病」「脳卒中」「心臓病」「脂質異常症」「高血圧」「肥満」を指します。
40歳を過ぎるとこれらのリスクが高まり、病死の死因の大きな割合を占めます。
逆に言えばこれらの兆候を早期に発見し原因となる生活習慣を改善できれば、健康を長く保てる可能性があります。

一般的には生活習慣病は生活習慣に起因して起こる病気となり、生活習慣を改善することで抑止できるのです。
例えば脂質異常症(高脂血症)になれば動脈硬化のリスクが高まり、高血圧によるくも膜下出血やプラークが血管を塞ぐ事(血栓)により心筋梗塞や脳梗塞を引き起こします。
脂質異常症であるかはHDLコレステロール、LDLコレステロール、中性脂肪、LH比などから調べることができます。

また肥満(メタボリックシンドローム)は脂質異常だけではなく、2型糖尿病を誘引し腎機能に障害を発生(糖尿病性腎症)させます。
一度腎機能不全に陥ると(腎臓移植をしない限り)一生人工透析が必要になります。
糖尿病は血糖値や尿糖値、腎機能障害はクレアチニン検査などで調べることができます。

最後に

健康診断の結果は、自分の健康に直結しますし、それは取りも直さず自分の人生や家族にも大きく関わってきます。
毎年欠かさずに定期健康診断を受ける事は法律で定められている労働者の権利でもあり、義務であるとも言えます。

公開日時: 2015年05月02日  11:35:01

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